Zancolliの分類をわかりやすく徹底解説
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本記事では、Zancolli(ザンコリー)の分類の各群の特徴と運動機能の違いについてわかりやすく解説します。脊髄損傷による上肢機能障害の評価に欠かせないこの分類を、図表とともに整理しながら理解を深めましょう。
Zancolliの分類とはなにか
Zancolliの分類は、上肢、手指の機能再建を目的として、機能評価や手術適応を判断するために考案された評価法です。
日本では、頸髄完全損傷者の上肢機能評価として応用されています。
まずは脊髄神経を知ろう
Zancolliの分類を理解するためには、まずは「脊髄神経」を少しだけ理解することが近道です。
脊髄神経は、脊椎の椎間孔から1対ずつ出ています。
頸髄=C(頸神経:8対)
胸髄=Th(胸神経:12対)
腰髄=L(腰神経:5対)
仙髄=S(仙骨神経:5対)
尾髄=Co(尾骨神経:1対)

このうち、上肢・手指を支配する頚髄損傷(C5-8)患者の上肢・手指機能を評価するのが、Zancolliの分類です。
Zancolliの分類を表で見よう
以下の表が、Zancolliの分類です。


Ⅰ群
機能残存レベル
C5(~C6)
残存運動機能
・上腕二頭筋、上腕筋が残存しており、肘関節屈曲が可能です。
サブグループ
腕橈骨筋の機能の有無によってC5AとC5Bに分類されます。
・C5A:腕橈骨筋が機能していない(肘屈曲は可能だが弱い)
・C5B:腕橈骨筋が機能している(強い肘屈曲が可能)
Ⅱ群
機能残存レベル
C6(~C7)
残存運動機能
・長橈側手根屈筋、短橈側手根屈筋が残存しており、手関節背屈が可能です。
サブグループ
手関節背屈の強弱によってC6AとC6Bに分類されます。
・C6A:手関節背屈が弱い
・C6B:手関節背屈が強い
C6Bはさらに、円回内筋、橈側手根屈筋、上腕三頭筋の機能残存の有無によりⅠ~Ⅲ
に分類されます。
・C6BⅠ:円回内筋、橈側手根屈筋、上腕三頭筋すべてが機能していない
・C6BⅡ:円回内筋のみ機能している
・C6BⅢ:円回内筋、橈側手根屈筋、上腕三頭筋すべてが機能している
Ⅲ群
機能残存レベル
C7(~C8)
残存運動機能
・総指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋が残存しており、手指伸展が可能です。
サブグループ
手指伸展の有無によってC7AとC7Bに分類されます。
・C7A:尺側手指の完全伸展が可能
・C7B:橈側手指の完全伸展が可能だが、母指伸展が弱い
Ⅳ群
機能残存レベル
C8(~Th1)
残存運動機能
・示指伸筋、長母指伸筋、深指屈筋、尺側手根屈筋が残存しており、手指屈曲が可能です。
サブグループ
手指屈曲の有無によってC8AとC8Bに分類されます。
・C8A:尺側手指の完全屈曲と、母指の完全伸展が可能
・C8B:全手指の完全屈曲が可能
C8Bはさらに、浅指屈筋の機能残存の有無によりⅠとⅡに分類されます。
・C8BⅠ:浅指屈筋が機能していない
・C8BⅡ:浅指屈筋が機能している
まとめ
いかがだったでしょうか。Zancolliの分類は、上肢機能の残存レベルを明確にし、リハビリや予後予測の判断に大きく役立ちます。理解を深め、ぜひ明日からのケアに活かしていきましょう。
参考
- 国立障害者リハビリテーションセンター別府リハビリテーションセンター. 別府リ
ハビリテーションセンター ホームページ資料https://www.rehab.go.jp/beppu/home/pdf/02.pdf 最終アクセス日:2025年10月20日
2)国立障害者リハビリテーションセンター別府リハビリテーションセンター. 理学療法マニュアル Ver.2.01. https://www.rehab.go.jp/beppu/pdf/rigakuryohomanual01-Ver2.01.pdf 最終アクセス日:2025年10月20日
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